こんにちは、ヨシです。
今回は『片田舎のおっさん、剣聖になる〜ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件〜』を紹介します。
小説家になろう発の人気タイトルをコミカライズした作品で、主人公の実力が次第に認められ、周りの評価を高めていく「成り上がりストーリー」です。
主人公ベリルは“剣の達人”です。ただなぜか自己評価が低く、とても謙虚。超有能で大活躍するのですが、周りの仲間を立てることも忘れない“できた大人”のベリルには、すごく憧れてしまいます。
失敗をしてしまった部下をスマートにフォローして、「いや、俺は大したことしてないよ。お前が頑張ったから成功したんだ…」なんて言ってみたいですよね?
……ね?
学校やバイト、仕事で先輩や上司を経験したことがある人、または理想の先輩や上司像がある人、なんかに刺さるのではないでしょうか。
そんな“刺さるポイント”をレビューしていこうかと思います。
それでは、いってみましょう!
『片田舎のおっさん、剣聖になる』とは
- 原作:佐賀崎しげる・鍋島テツヒロ
- 漫画:乍藤和樹
『片田舎のおっさん、剣聖になる』は、2021年から「どこでもヤングチャンピオン」で連載されている漫画で、現時点で単行本は2巻まで発刊されており、待望の新刊3巻は3月20日に発売予定だそうです。
原作小説の方は100話以上発表されていて、今後の展開が楽しみな作品です。
あらすじ & 登場人物
レベリス王国の片田舎で細々と剣術道場を営む主人公、ベリル・ガーデナント。
そこへ元弟子の一人であり王国騎士団長でもあるアリューシアが訪れ、騎士団付きの特別指南役に先生を推薦したと伝えられてから、ベリルの生活は一変する。
騎士団長、最上位冒険者、魔法師団のエースなど、とんでもない大物に大成した元弟子たちと久々の再会に涙しつつ、大して強くもない自分には不釣り合いな役職だと謙遜を重ねるベリル。
しかし気づいていないのは本人だけだった。
ベリルは王国の誰をも凌駕する、類い稀なる“剣術の天才”であるということに──。
- ベリル・ガーデナント…片田舎の剣聖。自分の力に無自覚だが、実はとんでもない才能の持ち主。その剣技はもはや芸術。彼の弟子の多くが大成している。
- アリューシア・シトラス…ベリルの弟子。若くしてレベリオ騎士団の団長まで登りつめる。
- スレナ・リサンデラ…ベリルの弟子。“人の域を超えた存在”と言われるブラックランクの冒険者。
- フィッセル・ハーべラー…ベリルの弟子。魔法師団のエースであり「剣魔法」を使いこなす。
- クルニ・クルーシエル…ベリルの弟子。レベリオ騎士団所属でアリューシアの部下。
- ヘンブリッツ・ドラウト…レベリオ騎士団の副団長。怪力を生かした剣術を使う。
- ルーシー・ダイアモンド…レベリス王国の魔法師団・団長。幼い見た目だが強力な魔術を使う。
『片田舎のおっさん、剣聖になる』の面白いところ

『片田舎のおっさん、剣聖になる』の魅力は大きく2つあると考えます。
“英雄たちの師匠”というポジション
ベリルの弟子たちは、各方面で最上位の評価を得た英雄であり、この「英雄たちの師匠」というポジションは、「そんな英雄に慕われている自分」という非常にニッチな欲求をピンポイントで刺してきます。
自分の通う高校に、超有名アイドルグループに所属する後輩がいて、その子が何故か自分を慕ってよく話しかけに来てくれる…みたいなアレですね!(どれ?)
また、ベリルの弟子たちは皆「私はまだまだ師匠には敵わない」と思っていますが、ベリルは反対に「弟子たちは俺なんかよりすごくなっちゃった」と考えてます。そのギャップからの展開が面白いんです。
個人的に好きなのは、最強の冒険者になったスレナとベリルのガチの手合わせシーン。
ベリル劣勢で進む戦況で、圧倒するスレナは少し寂しさを覚えつつ、「私なんかに負けないで。あなたには遥か先にいてほしい」と願いながら止めの剣を振り下ろします。
そんな弟子の願いに師匠としての意地を見せるあの展開は非常に熱いものがありました。
「勢い」に頼らないバトル描写
そして、この漫画はバトル描写がとても秀逸です。
よくある話で、主人公が「○○流・奥義!」とか叫びながら技を放ったとき、何だか凄そうな「勢い」に押し切られて、主人公がなぜ相手を上回ったのかがよくわからないときがあります。
それはそれで、スカッとするし大好きなんですが(好きなんかい)、この漫画では、まず必殺技を叫びません。何なら魔法を使うときの呪文も叫びません。
ベリルは、相手の剣をいなし、重心を崩し、一瞬のスキを突き、相手を追い詰めていきます。派手な必殺技ではなく、ベリルの培った“剣術”で相手を圧倒していくバトル描写がとても新鮮に感じました。
“特別討伐指定個体”ゼノ・グレイブルとの戦闘も必見です。モンスター相手に通用しない剣術描写は控えめですが、気配の消し方や、絡みつくような殺気の飛ばし方など、この漫画独自の表現が目を引きます。
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まとめ
「読者の欲求を満たす主人公の設定」、「秀逸なバトル描写」という、『片田舎のおっさん、剣聖になる』における大きな2つの魅力について解説しました。
何より、それほどの実力を持ちながら、自分の力には無自覚で、謙遜を重ね、自分のことを「ただのしがないおっさん」と思っているベリルのキャラクターも好感が持てます。
ベリルが、誰ひとり到達できない境地に登りつめられた要因は、その謙虚さにあるのかもしれませんね。
また、普段スキを見せないアリューシアやスレナが、ベリルの前では“師を慕う弟子の顔”になってしまうあのギャップもまた可愛らしくてほっこりします。
『片田舎のおっさん、剣聖になる』気になった方はぜひ読んでみてください。
以下の記事では他にもおすすめの“なろう系”漫画の概要やあらすじをまとめています。もし気になる作品があったら購読してみてください!
それでは、ここまで閲読ありがとうございました!
よければもう一本レビュー記事読んでいってくれるとうれしいです。
ではまた。